生活習慣病・ダイエット
動脈硬化の予防と血管の若返りに漢方薬
動脈硬化は、血管が硬くなって、弾力性が失われた状態で、簡単にいうと血管が老化してる状態です。
血圧、中性脂肪、コレステロール、尿酸、血糖値などの数値が高くなり、数値を下げるために病院から薬が出されているのは、すべて動脈硬化のリスクを低くするためです。
「薬を飲んでたのに、心筋梗塞や狭心症、間欠性跛行・・・」になってしまった方はまわりにいませんか?
残念ながら、お薬をきっちり飲んでいたからそうなってしまったかもしれません。
お薬は数値を下げることができても、血管を若返らせることは出来なくて、その数値だけを下げても、実は動脈硬化の予防にはならないこともあります。
動脈硬化の予防にどういったことをしたらよいのでしょうか?
西洋医学の知識と漢方薬を使って、予防の方法を考えていきましょう。

【動脈硬化の種類】
1.粥上動脈硬化(アテローム性動脈硬化)
大動脈などの比較的太い動脈に粥腫(アテローム)ができます。動脈の内膜に血液中のLDLコレステロールが入り込んで粥状物質(プラーク)が蓄積し、血管が狭くなり、狭心症や一過性脳虚血疾患につながります。プラークが破裂して血栓ができると血管が詰まり、心筋梗塞や脳梗塞が発生します。
2.細動脈硬化
主に、脳や腎臓にある細い動脈が硬化します。高血圧や糖尿病によって引き起こされることが多いです。
3.中膜硬化(メンゲルベルク型動脈硬化)
動脈の中膜にカルシウムが沈殿蓄積して動脈が硬くなったり、石灰化します。大動脈や下肢の動脈、頸動脈に起こりやすいです。
【動脈硬化の原因】
・加齢
・高血圧、脂質代謝異常、糖尿病、肥満などの生活習慣病
・喫煙
・運動不足
・ストレス
・偏った食事
【動脈硬化の前兆・初期症状】
・冠動脈の硬化
運動時やストレスがかかった時に胸痛や胸の圧迫感を感じる(狭心症)
運動をやめても収まらない、安静時にも症状が出現する場合は、心筋梗塞を起こしている可能性があります。
・足の動脈硬化
歩行中にふくらはぎや太ももに痛みや痙攣を感じる(間欠性跛行)。休息すると痛みが軽減する。
・脳の動脈硬化
頭痛やめまい、一時的な視覚障害が発生。
※高血圧や糖尿病などの生活習慣病、肥満、血中のLDLコレステロール値が高い時は、より動脈硬化の前兆に気を付けてください。
【動脈硬化を調べる検査】
血液検査:血糖値、コレステロール値(LDL、HDL、総コレステロール)、中性脂肪。特にLDLコレステロール値と中性脂肪の異常に注意
画像検査
超音波検査(エコー):動脈の状態を直接観察
CT検査(CP断層撮影):血管の石灰化の程度を評価
冠動脈カルシウムスコア:心臓の動脈硬化のリスクを評価
MRI検査(磁気共鳴画像):動脈の詳細な構造を高解像度で描出
造影検査(冠動脈造影、CTA):造影剤を使用して血管の狭窄や閉塞を詳細に観察
その他の検査
血管機能検査:動脈の硬さや機能を評価
心臓足首血管指数(CAVI):動脈の硬さを定量的に評価
脈波伝播速度(PWV):動脈の弾力性を評価(PWVが高いほど、動脈硬化が進行)
足関節上腕血圧比(ABI):足首と上腕の血圧を比較し、抹消動脈の閉塞の有無を評価(ABI値が低いと既に動脈硬化が進行している可能性が高い)
負荷試験:心臓の血流や機能を評価するために行われる検査
心臓カテーテル検査:冠動脈の狭窄や閉塞を直接観察する
【漢方薬で出来ること】
①血流改善:赤血球の変型能を高める。血液中の過剰なコレステロール、血糖、尿酸を取り除く。血小板の凝集を抑える。血小板を溶かす
②血管の強化:生薬に含まれる微量元素により、血管の若返り
③傷ついた血管内膜の修復
【まとめ】
血圧やコレステロールや血糖値などを下げるお薬を飲むのは、それぞれの数値を下げて動脈硬化を予防するためですが、体は、理由があって、それぞれの数値をあげています。
例えば、血圧が上がるのは、隅々まで、特に脳まで血液を流したいために血圧をあげています。薬を使って下げることで、脳へ血液がいかなくなってしまいます。血圧の薬を飲むことは、時として必要ですが、生活習慣病といわれているものは、食習慣などの生活習慣も同時に見直したほうがよいです。
お薬が効いているうちは良いのですが、だんだん効かなくなり、お薬の量が増え、他の不具合も出てきて、他の種類の薬も出され、どんどん薬が増えていく患者様を病院、調剤薬局の業務をしているときにみてきました。
この記事には西洋医学の検査や解説がとても多く漢方の解説は短いです。。。検査が多く、その場所によって病名が変わり、薬も変わります。
病院のようは検査はないのですが、顔色や舌の色、耳たぶのしわなどで、血流の悪さや血管の状態が分かります。逆に、数値に異常がなくても、顔や舌、耳たぶのしわなどに漢方的に異常があれば、最も早い段階から予防することが出来るといえます。
お薬を飲んでいるのに数値が改善されない
ご家族に動脈硬化を経験された方がいる
食習慣、生活習慣を見直したい
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漢方薬を試してみたい
京都府向日市にある漢方心愛薬局に、お気軽にご相談ください。

