自律神経の乱れについて
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自律神経は、主として活動を司る交感神経と、主に安静やリラックスに関わる副交感神経のバランスを取りながら、24時間人体の機能を制御しています。
交感神経と副交感神経はどちらかが優位になることを繰り返していますが、過労やストレス、生活の乱れなどがあるとバランスに乱れが生じます。自律神経のバランスが取れなくなると、心身に多くの不調が現れるようになるので注意が必要です。 -
こんな症状は自律神経が乱れているのかもしれません
さまざまな原因がありますが、ストレスや不規則な生活習慣、女性の場合はホルモンバランスの乱れ(甲状腺ホルモン・女性ホルモン)などにより生じることが多いようです。
主な症状としては、「動悸」「息切れ」「耳鳴り」「疲労倦怠感」「偏頭痛」「ほてり」「便秘」「多汗」「手足のしびれ」「頻尿」「冷え」などです。
精神的な症状としては、「イライラ」「不安感」「抑うつ」「不眠」「気分の落ち込み」「無気力」「感情の起伏が激しい」といったことも見られます。
自律神経失調症の原因
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自律神経が乱れる要因は、いくつか考えられますが、日常生活に起因することも少なくありません。例えば、過剰な仕事量や不安感が続くことなど、心身へのストレスが強い場合も注意が必要です。
漢方医学では、自律神経は「肝」と「心(しん)」という二つの臓器の状態変化に深く関係すると考えられています。これに対処する手段として、「気」と「血」の巡りを良くすることで、交感神経と副交感神経のバランスを整えていきます。 -
西洋医学ではこう考えます
諸説ありますが、近年クローズアップされているのは、パソコンやスマートフォンに長く触れることで、背骨の湾曲具合が不自然に変化する点です。
本来であればS字を描いているはずの背骨が、現代的な生活によって負荷を受けることで、背骨の中を通る神経が圧迫されて不調が起こるのです。
漢方治療のポイント
何らかの不調がある場合、漢方医学ではその不調に込められたメッセージを読み取ってバランスを整えることを考えます。そのため、どのような症状が出ているのかを正しく知ることが、状態の改善に繋がっていくのです。
自律神経は、日常の生活習慣に大きく関わっているので、食事や生活のリズムなどを見直すことで改善の効率も上がります。
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01
自分と向き合う
自分自身に起こっている状態だけでなく、そもそもの性格や体質と向き合うことも大切です。
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02
見直す
起こっている不調を踏まえて、日々の生活習慣や食生活を見直し、乱れを正すことが、根本的な解決へと繋がります。
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03
相談する
1人で思い悩まず、漢方医学の専門家にお気軽にご相談ください。専門家からのアドバイスを通して、自分に合った漢方薬・指導を受けることが出来ます。