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『芎帰調血飲第一加減』少し歩くと痛い、休めば歩ける抹消動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)でお悩みの方へ

「最近、少し歩くとふくらはぎが痛くなる」

「前は休まず歩けた距離なのに、途中で休まないと歩けなくなった」

「足が冷たい、しびれる」

こんな症状を、
「年齢のせいかな」
「運動不足だからかな」
と、そのままにしていませんか?

もしかすると、足の血管の血流が悪くなる末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)(PAD)が隠れているかもしれません。

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【末梢動脈疾患(PAD)とは?】

末梢動脈疾患は、主に足の動脈が動脈硬化によって狭くなったり、詰まったりすることで、足への血流が悪くなる病気です。

動脈硬化は、血管の内側にコレステロールなどがたまったり、高血圧や喫煙などによって血管に負担がかかったりすることで進んでいきます。

足の血管の問題だから「足だけの病気」と思ってしまいがちですが、そうではありません。

足の血管に動脈硬化があるということは、心臓や脳の血管にも動脈硬化が起こっている可能性があります。

末梢動脈疾患では、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクにも注意が必要とされています。

 

 

【こんな症状がありませんか?】

末梢動脈疾患の初期には、比較的軽い症状から始まることがあります。

□ 足が冷える

以前より足先が冷たく感じる。

□ 足がしびれる

特に足先にしびれや違和感がある。

□ 歩くとふくらはぎが痛くなる

少し歩くと足が痛くなり、休むと楽になる。

そして、また歩けるようになる。

この特徴的な症状を「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」といいます。

国立循環器病研究センターでも、末梢動脈疾患の初期には「冷感・しびれ感」がみられ、進行すると歩行時の痛み、さらに安静にしていても痛む状態へと進むことが説明されています。

「休めば歩けるから大丈夫」

ではなく、

「歩くと痛いけれど、休むと治る」

ということ自体が大切なサインなのです。

気になる症状がある場合は、まず医療機関で検査を受けることをおすすめします。

足の血流を調べる検査として、ABI(足関節上腕血圧比)などがあります。

 

 

【男性に多い?女性は大丈夫?】

日本のガイドラインでは、60歳以上の男性は女性よりLEAD(下肢の末梢動脈疾患)の有病率が約2倍とされています。

そのため、日本では特に男性に多い病気として知られています。

ただし、

「女性はならない」ということではありません。

海外の研究では、末梢動脈疾患の有病率は男女で同程度、あるいは女性のほうが高いという報告もあります。また、女性では典型的な「歩くと痛い」という症状が出にくい場合があり、見つかりにくいことも指摘されています。

ですから、男女を問わず、気になる症状があれば早めに確認することが大切です。

 

【病院での治療は?】

「末梢動脈疾患=すぐ手術」ではありません。

初期なら、生活習慣の改善や運動療法、薬物療法などで進行を抑えていきます。

そのままにしておくと、安静時にも痛みが現れるようになり、靴擦れなどがきっかけで足に潰瘍ができ、時には壊死に至ることもあります。

症状が強い場合には、カテーテル治療やバイパス手術など、血流を取り戻す治療が検討されます。

大切なのは、足の血流が悪くなっていることを早く見つけ、重症化させないことです。

【末梢動脈疾患を予防するために】

動脈硬化を進めないためには、毎日の生活習慣も大切です。

特に重要なのが、

  • 禁煙する(特に重要!!)
  • 血圧を適切に管理する
  • 血糖値を管理する
  • LDLコレステロールなど脂質を管理する
  • 適度に身体を動かす
  • バランスのよい食事を心がける
  • 定期的に健康診断を受ける
  • 入浴で血行をよくする
  • 歩くことで血行が改善するため、休みながらでも歩くよう心掛ける
  • 寒冷刺激は足の血管をさらに収縮させ血行を悪くするので、靴下や毛布などで保温するようにする

といったこと。

特に喫煙、糖尿病、腎臓病などは、下肢の動脈硬化を進める重要なリスク因子です。

「足の血管だけを何とかする」のではなく、全身の血管を大切にすることが大切なのですね。

 

 

【漢方ではどう考える?】

では、漢方では末梢動脈疾患をどのように考えるのでしょうか。

漢方では、身体の中を巡っている「血(けつ)」がスムーズに巡らなくなった状態を、瘀血(おけつ)という考え方で捉えることがあります。

冷え、痛み、しびれ、肩こり、頭痛など、さまざまな症状を「血の巡り」という視点から考えることがあります。

そして、その方の体質や体力、胃腸の状態、冷え、疲れなどを含めて、

「なぜ血の巡りが悪くなっているのか?」

を考えていくのが漢方の特徴です。

 

 

【芎帰調血飲第一加減という漢方】

「芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)」は、当帰・川芎・芍薬・地黄などを含み、血を養うことと、血の巡りを整えることを考えた処方です。簡単にいうと温めて血の巡りをよくします。

血の道症、月経不順、産後の体力低下などが効能・効果として定められています。

そのため、

「末梢動脈疾患だから、この漢方を飲めばよい」

という単純なものではありません。

漢方相談では、病名だけを見るのではなく、

その人の体質や、血の巡り、冷え、疲れ、胃腸の状態などを総合的にみて、どのような漢方が合うのかを考えていきます。

芎帰調血飲第一加減が選択肢になる場合もあれば、別の漢方が適する場合もあります。

 

【まとめ】

「最近、歩くと足が痛い」

「足が冷えるようになった」

「昔より歩ける距離が短くなった」

そんな変化があったとき、

「もう年だから仕方ない」

と決めつけてしまうのは、少し待ってください。

足の症状の背景に、血管の病気が隠れていることがあります。

そして、動脈硬化は足だけの問題ではありません。

足からの小さなサインを、身体全体を見直すきっかけにする。

それが早めの対策につながることがあります。

もし病院で末梢動脈疾患を指摘された方や、

「血流が悪いと言われたけれど、漢方ではどう考えるの?」

「足の冷えやしびれが気になる」

「自分の体質に合う漢方を相談してみたい」

という方は、一度 京都向日市にある漢方心愛薬局にご相談ください。

病名だけで漢方を決めるのではなく、
今の身体がどんな状態なのかを一緒に考えながら、その方に合った漢方を探していきます。

気になる症状を「年齢のせい」で終わらせず、
これからも自分の足で歩いていくために。

身体からの小さなサインに、少し耳を傾けてみませんか?

 

※この文章の執筆、監修者 薬剤師 岩脇左予巳

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