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冷房のきいた部屋にいて、水を飲んでいたのに熱中症になってしまうのはなぜ?
連日の気温が38度を超えるのが普通に思えてしまいます。冷静に考えると、体温より高いので、体調がおかしくならないわけがありません。天気予報などでは、熱中症の予防のためにこまめに水を飲むように言われています。けれど、多くの方が熱中症で病院に搬送されているようです。
こまめに水を飲んでいたのに、なぜ熱中症になってしまうのでしょうか?
冷房のきいた部屋にいたのに、なぜ熱中症になってしまうのでしょうか?
結論から言うと、
水をとっていたから熱中症になってしまった。
冷房のきいた部屋にいたから熱中症になってしまった。
ということになります。
えっ??
正しい熱中症予防ですよね。。。
一般的に言われる熱中症予防ではありますが、人によって予防ではなく熱中症になりやすい状態を自分で作ってしまっていることになります。
では、どうしたら熱中症の予防が出来たのでしょうか?
熱中症の予防のために気をつけたほうがポイントがあるのでみていきましょう。
《間違った水分の摂り方》
冷たい飲み物を摂ると、余計にのどが渇きもっと欲しくなります。
氷がたっぷり入った飲み物、美味しいですね。飲んでも飲んでもまだ飲みたいという経験ありませんか?
水分を摂ることは悪いことではありません。ただ、摂った水分が血液中に取り込まれなければ意味がないのです
口とのどは冷たい飲み物を摂ると気持ちよいですが、胃の温度は下がり、消化酵素は働きにくくなり、胃液も薄まり胃の働きを正常に行うことは出来ません。冷たい物を摂れば摂るほど、胃を温めようと血液を集合させ、結果胃に熱をもつので、さらに冷たいものが欲しくなってしまうのです。もうそうなると。ちゃぷちゃぷの水浸し状態です。食欲もなくなり、バテてしまいます。なので、氷入りの冷たい飲み物をガブガブ飲むのはやめましょう。
また、氷入りの甘いジュースを水分として摂っている方は、血糖値が急激にあがり、急性の糖尿病の状態になっていて、のどが渇くことがあります。500mlペットボトルのジュースには、商品にもよりますが角砂糖が12~18個含まれています。いくら甘い物が好きだからといって、角砂糖を12個食べようとは思いませんよね。なのに、ジュースなら簡単にそれも知らず知らずたくさんの砂糖を摂ってしまうことになります。急激にあがった血糖値を下げるために、尿として出していくために、のどの渇きを誘発させます。お水などを摂るならまだしも、さらに甘いジュースを飲んでしまうと、悪循環が起きてしまいます。
《間違った塩分の摂り方》
塩分も一緒に摂るように、最近言われます。確かに、汗から水分だけでなく、塩分も失われるから必要なのですが、塩タブレットや塩飴を摂れば摂るほどのどが渇き、水が欲しくなります。体の中にある塩分濃度と同じなら、体に吸収され血液に入って、熱を冷ましてくれるのですが、塩化ナトリウムだけが多くなってしまうと、のどの渇きをますます感じる様になり、水分で薄めようとします。質のよい塩、海のミネラルを含んでいるものを適量摂ると無駄にのどが渇きません。
《水を摂れば摂るほど疲れてしまう》
氷入りのものではなくて、甘いジュースでもなくて、常温のミネラルウォーターならいくら摂ってもよいのでしょうか?
答えは、ノーです。
お仕事や生活習慣、年齢、体質にもよりますが、水分を処理するのにどれだけ体が働いているか。。。必要以上の水の処理を体はしなければならないことは、とっても体にとって負担です。
何度も言いますが水分は必要ですが、だぶついた水分は、熱中症の他に胃の不調、咳、めまい、頭痛、足腰膝などの関節痛の原因にもなります。
摂り過ぎかどうかは、手や体の湿りの有無、頭の熱さ、舌の状態でわかります。せかっく摂った水分は血液中に取り込まれないために、血管の外に漏れ出てしまい、むくみや足が重い、思うように体が動かない、体がだるい、やる気がおきないといった状態を作ってしまいます。もしもこういった状態なら、摂り過ぎた水がうまく体の外に出ることができなかったため、水がたまっている可能性があります。
《冷房で体表が冷えたために発散出来ない熱がこもってませんか》
暑いので冷房が欠かせない生活になっています。体温の上がり過ぎは、熱中症の症状でもあるため、体をクールダウンさせる必要があります。けれど、冷えすぎてしまうと、体が硬くなって血流が悪くなってしまいます。
また、本来なら汗をかくことで、中の熱を発散させるはずが、冷房で冷やされてしまったために中にこもってしまい、ひどい場合は体温を上昇させてしまいます。
《今すぐ出来ること》
冷たい飲み物はほどほどにしてください。出来れば常温。時には温かい物を摂るようにしてください。
海から取れた自然海塩を上手に摂るようにしましょう。摂った水分が血液中に取り込まれやすくなります。
ずっと冷房のきいた部屋にいるのではなく、時には汗をかき、中に熱がこもらないようにしましょう。
体の奥にこもった熱を表面に引っ張り出すために、シャワーではぬるめのお湯につかりましょう。
お客様のお母様が、冷房きいた部屋に一日中いて、水分補給もしっかりされていました。ある日、39度の熱を出し、病院で検査しましたが異常はないということでした。中の熱がうまく発散されなかったために高熱になったかもしれないというこどでした。
外は体温より高いので、むやみに外に出ることは体によくありませんが、冷房のきいた部屋が安全かといえばそうでもないようです。
暑い季節に飲む漢方薬があります。上手にお飲みいただくことで、熱中症の予防、夏に多い脳梗塞の予防、夏バテの予防が出来ます。
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