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夏疲れ、夏バテにならないための漢方薬
毎日の暑さに早くも疲れがたまり、このままでは夏バテになってしまいそうですね。
夏の特徴と体で起こっていることを知ると予防ができ、快適に過ごすことが出来ます。
また、夏の過ごし方が無茶苦茶だと、涼しくなったころにすぐ風邪を引いて、なかなか回復しなくなり、咳が長引くこともあります。膀胱炎になったり、疲れがなかなか取れないこともあります。冬になってからも風邪を引きやすく、長引くことになります。
この記事を読んでいただき、夏しか出来ないプールや海水浴、花火や夏祭りを大いに楽しめるような体作りにお役立てください。
《夏の特徴と体の変化》
夏といえば、暑いのは当たり前ですが、最近の暑さは尋常ではありません。「打ち水や風鈴で涼をとる」なんてのんきなことは言ってられないほど、体温以上の温度になってしまいます。人間は恒温動物なので、外の温度が変化しようが体温はいつも同じです。上手に体の熱を逃がしてあげる必要があり、そのために汗をかいて体温を一定に保とうとします。
つまり、汗とともに体の熱を出して体温が上昇しすぎないようにしています。汗の99%は水なので、たくさん汗をかけば水分を外から補う必要があります。また、汗には塩分と他のミネラルも含まれているので、塩分とミネラルも同時に摂る必要があります。
《夏疲れや夏バテのきっかけは胃腸の不調からはじまる》
体から汗を出すために、体の血液は体の表面に集まっているので、内臓の血液は十分にない状態です。なのに、暑いから飲み物や口当たりのよいものばかりを胃に流しこんでしまいます。特に、冷たい物をよく摂るため、胃腸にある消化酵素は薄まり冷えてしまうために十分働くことが出来ません。これが食欲がなくなってしまう原因となります。内臓が冷えるためにうまくエネルギーを作ることが出来なくなり、活動を控えるように体が強制的にブレーキをかけてしまうのです。胃腸を温める漢方薬や胃で処理出来ない水分を尿として体から出す漢方薬や消化を助ける漢方薬を使うことで胃腸がすっきりします。
《スタミナをつけるために焼肉を食べるのは逆効果》
夏の暑さに負けないために、スタミナをつけようと焼肉を食べるのは、逆効果になることがあります。焼肉の油は、弱った胃には負担になります。冷たいビールや酎ハイ、ハイボールなど冷えた飲み物と一緒に食べるのが美味しいですが、冷たい物が消化の妨げになり、食欲不振やもたれの原因になります。
京都の夏は湿度も多く、暑さが厳しいですが、その時期によく食べられるのが、湯引きした鱧です。鱧は良質のたんぱく質を多く含みます。梅肉でいただくのですが、さっぱりと食べやすくなり、酸味で唾液が出て消化を助けてくれるので、夏の食欲が落ちたときにはぴったりです。
《今すぐ出来ること》
冷たい物の摂り過ぎに注意する。
冷たい飲み物やアイスなどを食べたときは、口の中で冷たさを感じて温かくしてから飲み込むというのが理想ですが、なかなか出来ないという時は、飲んだり食べたりした後には温かいものを摂るようにする。
そうめんや冷たい麺類などを食べるときは、ショウガやネギ、みょうが、紫蘇などの薬味を必ず一緒に摂るようにしてください。薬味は、字からもおわかりのように漢方薬に使われていて、胃腸をあたため消化を助けてくれる働きがあるので、ぜひ一緒に摂るようにしてください。
体を冷やし過ぎないようにする。
暑いので、適度にクーラーを使うことは必要ですが、冷やし過ぎると血管が硬くなり、血流が悪くなるので肩こりや首コリ、腰痛、膝痛になってしまうことがあります。調整出来る服装やショールなどを使い、冷やすぎないように工夫してください。
できるだけ湯舟につかる。
暑いからサッとシャワーで済ませたいところですが、結構体が冷えているので、ぬるめのお湯に浸かるようにしましょう。水圧で血行もよくなり、体にたまった老廃物が外に出やすくなり、翌朝の疲れの取れ方が違ってきます。
《夏疲れ、夏バテにならないための漢方薬》
漢方薬で胃腸の働きを整え、食欲不振を改善することもできます。
体の熱を適度にとり、汗の出過ぎからくる疲れを改善します。
体の炎症をとり、睡眠の質をよくし、目覚めをよくしてくれます。
私事ですが、先日、94歳の母を連れて墓参りに北海道に行ってきました。北海道は梅雨がなくて京都にくらべて過ごしやすいはずですが、暑さと慣れないホテルでの滞在、母の世話もあって、少々疲れ気味でした。長時間の運転で従兄も疲れ気味だったので、合間合間に漢方薬を私、母、従兄にも飲んでもらいました。翌朝の目覚めが全然違い、母も元気に過ごすことが出来ました。血圧が高めで、体のだるさがなかなかとれなかった従兄も疲れとれて漢方薬の良さを実感したようです。
《まとめ》
夏の暑さで、汗がでて体力を消耗し体は疲れます。それと同時に冷たい物の摂り過ぎで胃腸のコンディションが悪くなり、食欲不振、便秘、下痢などを起こしやすくなります。外はアスファルトの照り返しもあってかなり暑いですが、室内はキンキンの冷房で体は混乱をおこし自律神経が乱れ疲れの原因にもなります。冷たい物ばかりではなく、温かい物や薬味を上手に摂り入れ、胃腸を大事にしてください。出来るだけ、湯船につかり、その日の疲れはその日のうちにとるようにして、疲れをためないようにしましょう。漢方薬は、胃腸のコンディションを整えたり、体の疲れを取りやすくしてくれます。夏の過ごし方が、秋冬の体調の影響します。
胃腸の疲れは、舌の状態をみればわかりますので、京都向日市にある漢方心愛薬局にお気軽にご相談ください。