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女性の更年期に現れる症状は何がある?女性ホルモンの働きも解説!
更年期は、女性のライフステージの一つで通過点ですが、経験したことのないことが起こってきます。
体や心の変化にどのようなものがあるかを知ることで、安心して更年期以降の人生を楽しめ、さらに充実した時間にしていくことが出来ます。
どのような症状や変化があるのでしょうか。
【更年期に、体の中で何が起こっているのか】
女性の閉経の平均年齢は約50歳です。その前後5年間を更年期と言います。個人差があるので、一概には言えませんが、平均的な年齢から考えると40代半ばから50代半ばにかけてが更年期ということになります。その時、体では女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量がまるでジェットコースターのように急降下します。つまり、女性ホルモンで守られていた体と心は無防備になり、様々な変化が起こることになります。人によってはまったくといってよいほど変化のない場合もありますが、変化を感じてなくても、女性ホルモンの分泌は確実にゼロに向かって減少し、何も対処しなければ、すっかり老化した状態になってしまいます。
【女性ホルモンの働き】
卵巣から分泌されるホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類です。一般的には女性ホルモンといえばエストロゲンのことを指し、美と健康に関するエキスパート的な役割を担っているので、「守護神のホルモン」と呼ばれます。子宮内膜をやわらくして受精卵の着床を助けるプロゲステロンは、排卵後の妊娠をサポートしてくれる働きがあります。
★美と健康の守護神ホルモンのエストロゲンの働き
・骨量を維持
・物忘れ防止
・血管を丈夫にする
・コレステロールを減らす
・潤いのある肌、髪を作る
・気持ちを明るくさせ、精神を安定するなど
★妊娠サポートホルモンのプロゲステロンの働き
・水分量の調整
・体温上昇
・食欲増進
・子宮や乳腺の働きを調整して妊娠に備えての体作りをする など
【更年期の不調】
更年期の症状は、200~300あると言われています。自覚しやすい症状をあげています。
自律神経失調からくる体の症状
・頭痛
・肩こり
・ほてり
・発汗
・冷え
・疲労感
・動悸 など
心の症状
・不安感
・イライラ
・意欲低下
・鬱
・不眠
・情緒不安定 など
その他
・腰痛
・むくみ
・しびれ
・吐き気
・関節痛
・筋肉痛
・便秘
・頻尿
・皮膚の乾燥 など
【更年期に注意したほうがよい病気】
女性ホルモンであるエストロゲンの増減によって、婦人科系の病気をはじめ、生活習慣病、自己免疫疾患など、その方の体質や遺伝的な要因、これまでの生活習慣や既往歴から、特に弱い部分に表れやすくなります。
一部ですが、代表的な疾患名をあげています。
・子宮筋腫
・メニエール病
・甲状腺疾患
・乳がん
・卵巣がん
・子宮体がん
・脂質異常症
・動脈硬化
・変形性関節症
・泌尿器の萎縮症状(膣炎、尿漏れ)
・目の病気
・リウマチ、シェーグレン症候群、膠原病
・高血圧、糖尿病
・歯周病
・骨粗しょう症
・胃がん、大腸がん、肺がん、その他のがん
・認知症 など
【漢方薬で出来ること】
卵巣の機能低下が原因で起こる体の不調と心の不調とそのストレスを緩和し、崩れたバランスを漢方薬で整えていきます。
自律神経を整えることで、体の様々な症状を和らげていきます。
不安や憂うつな気分、興味や喜びの喪失、どうしようもない感情の乱高下には、気を整え巡らせる漢方薬を使います。
検査の異常が特にない、倦怠感や疲労感は体を温める漢方薬などで日常の生活を充実させていきます。
【まとめ】
女性ホルモンで守られていた体と心は、更年期のころより守りが徐々に薄くなり、様々な変化が表れてきます。どういったことがあるか、またその先に起こるかもしれない病気を知ることで、ただ飲み込まれて不安になるのではなく、早期に気付きケアすることで、大切な人生の時間をよりよくすることが出来ます。
更年期は、ご自身の体や心の変化が起こってくるのとは別に、ご家族の進路や環境の変化、親御さんの介護など、まだまだ先と思っていたことや思いもしなかったことが起こってきます。自分の思うようにならないことばかりかもしれません。けれど、何かあって揺らいだとしても、体の不安を取り除くことが出来れば、心も安定していきます。また、心が安定していれば、体も元気になっていきます。
なかなか説明出来ない症状など、京都府向日市にある漢方心愛薬局にお気軽にご相談ください。
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