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浮腫(むくみ)の漢方薬

浮腫とは、皮膚の下にある皮下組織部分に余分な水が溜まっている状態のことです。症状は、手足や顔が腫れぼったくなるのが一般的で、重力の関係で下肢にみられることが多いです。

浮腫みといっても、原因は様々です。病気が原因で起こっていることもあるので、きちんと調べておきましょう。

【全身性の浮腫】

うっ血性心不全、肝硬変、腎臓病、甲状腺機能低下症、薬剤性(カルシウム拮抗薬、甘草)などで起こります。

【局所性浮腫】

リンパ浮腫、深部静脈血栓症、熱傷・外傷で起こります。

 

長時間同じ姿勢を取る。塩分・水分の摂り過ぎ、加齢、過労、ストレスなどの病気以外でおこる浮腫もあります。

 

【病院での治療】

利尿剤の服用により、浮腫を解消していきます。ただ、短所もあって、電解質の異常をきたしたり、長期の服用で腎障害を起こす可能性があります。リンパ浮腫には無効な場合もあります。お薬が長く効きすぎてしまうため、夜中のおしっこの量が増えることもあり、睡眠の妨げになることもあります。

 

【漢方薬は浮腫をどのように改善するのか】

病院のお薬では利尿、つまり余分な水分をおしっことして出します。しかし、漢方薬はおしっこだけでなく汗として出したり、便として出したり、体の中の余分な水分を多彩な方法で解消していきます。

【浮腫の種類】

★急性の浮腫

瞼からはじまり、急速に四肢や体幹に広がる浮腫。悪寒、発熱、関節痛、尿量減少などがある場合、風邪が侵入し、肺の働きに異常があるために浮腫が起こります。急性腎炎、慢性腎炎の急性期に起こることが多いです。

★3種類の亜急性の水腫

①湿度の高い環境や飲食に不摂生、生冷の過食によっておこり、全身に広がり、指で押すと沈みます。倦怠感、体が重く、胸悶感があることもあります。胃腸の弱りが原因しています。

②酒の飲みすぎ、甘いもの、脂っこい物、味の濃い物の摂り過ぎから起こる浮腫は、のどの渇きがあったり、便秘、尿の色が濃いといった特徴があります。

③生理周期に一致して起こる浮腫は、生理まえに起こることが多く、下肢や指が腫れぼったい、下肢が重だるいといった自覚症状を伴います。

★2種類をの慢性の浮腫

①胃の機能低下が原因しているために起こり、食欲不振、泥状便といった症状を伴います。

②腎の機能低下により起こる浮腫で、腰が冷えて重だるい、浮腫を押した痕伴います。

豆類、特に小豆はおしっこを出しやすくします。ただし、甘くないものがよいので、ご自身で小豆を煮るか、砂糖の入ってない煮た小豆を購入するとよいと思います。ペットボトル入りのあずき茶が売っていますので、そちらを利用されてもよいと思います。

瓜類は、おしっこを出しやすくします。スイカ、メロン、キュウリ、冬瓜などです。良い塩と一緒に摂るとおしっこの出がよくなります。私は、メロンに塩をつけて食べます。

豆類は、腎臓の形に似ているので、「相似の法則」といって、同じものや形の似ているものを摂ると働きがよくなります。

黒い物は腎を守るものなので、ヒジキや黒豆などを摂りましょう。

 

私事ですが、上の子供を妊娠中に「妊娠中毒症になりかけているので、塩分を控えなさい」と、医師に言われました。かなり塩分を控えていたのですが、夕方になると足が重だるくなり、浮腫んできます。靴下のゴムの跡がくっきりつき、なかなか消えなかったので本当につらく、出産後も浮腫みに悩まされていました。ところが、二人目妊娠の時に漢方に出合い、塩分(自然海塩)をしっかり摂るよう師匠に言われ、妊娠中に漢方薬を飲んでいたこともあって、浮腫みに悩まされることは全くなくなっていました。

 

浮腫(むくみ)といっても原因は様々です。体の中のタンパク質が不足していても浮腫はおこります。原因の治療をしても解消されない、病院に行くほどでもないが、浮腫みが気になる、靴下のゴムの跡が気になる、足がとにかく重いなど、浮腫を解消したい方は、ぜひ、京都府向日市にある漢方心愛薬局にお気軽にご相談ください。