その他メンタル
梅雨時、雨の前になるの嫌な頭痛、めまい、古傷の痛み、不眠、不安感に漢方薬
関西では梅雨入りになりました。
雨が多くなると、洗濯物が乾きにくいのも悩みですが、天候、気候の変化でおこる体調不良をお持ちなら、憂うつになると思います。
天気が悪くなる前の症状は人によって様々ですが、具体的にどんな症状があるのでしょう?
【症状】
・めまい
・頭痛
・吐き気
・疲労感
・肩や首のこり
・関節痛
・手足のしびれ
・古傷の痛み
・うつ(精神疾患)
・不眠
・不安感
・眠気
人によって、症状はちがいますが、そういった天候、気候の変化でおこる不調をかかえる方は、約10000人いると言われています。
【こんな症状ありませんか】
雨が降る前に頭痛がする
台風が近づくとめまいがする
天候が悪くなると古傷が痛む
天候や気候は自分の力でそうすることも出来なくて、これから梅雨になると雨が続いて、それだけでもしんどいのに、頭痛や痛み、めまいの症状が出るのは、本当につらいと思います。雨が降っても症状の出る人と、そうでない人にどんな違いがあるのでしょうか?
【症状が出やすい人の特徴】
・乗り物酔いしやすい人
・女性やデスクワークの多い傾向がある
・猫背や反り腰といった骨格のゆがみのある人もなりやすい
一番多いのは、乗り物酔いしやすい人です。あまり動かない人も出やすいです。猫背や反り腰の方に症状が出るのは、背骨の中を通る自律神経が気象の変化を受けやすいためといわれています。
気象や気候の変化はどのような状態で、体にどのようなことが起こっているのでしょうか?
【原因】
気圧、気温、湿度などの気象の大きな変化によって、自律神経が乱れてしまい症状を起こしてしまいます。
特に、気圧が低下するときに症状が出やすようです。高層ビル、山、飛行機で不調が出やすい人は、自律神経が乱れやすいということが言えます。
では、漢方では、体でどのようなことが起こっていると考えるのでしょうか?また、その場合にどんな漢方薬を使うのでしょうか?
【漢方ではどう考えるか】
★締め付けらるような頭痛、めまい、吐き気、体のだるさ
体に余分な水があるのが原因と考えます。余分な水を出す漢方薬を使います。そうなってしまう多くの方の体質は、消化器が弱いです。
食欲、便の状態、舌などからも現在の胃腸の状態を知ることが出来ます。
★精神的な症状、不眠、眠気、不安感が強い
水の停滞がもっとひどいと考え、乾かす漢方薬を使います。停滞がひどい場合は舌の苔状態からわかります。
★雨が降りそうになると(湿度が高くなると)古傷が痛む
血液の流れが悪い状態なので、血流をよくする漢方薬と体の湿気を取るものを使います。
★気温が低くなって、頭痛・吐き気がする(クーラー病)
冷えが体に入り、頭部に上昇したため痛みになる。
こめかみあたりがズキズキするのが特徴です。温める漢方薬を使います。
【予防】
耳の血流が悪い傾向があると言われています。
1,耳を上下横に5秒づつ引っ張る
2,耳の横の部分をつまみ、軽く引っ張りながら後ろに向かって5回ゆっくり回す
3,耳の下に親指を当て、上に人差し指を当てて上下に折り曲げる。この状態を5秒キープする
4,耳全体を手で覆い、後ろに向かって円を描くようにゆっくり5回まわす
雨の前に悪化する頭痛の9割に漢方薬が有効だったと言われているのですが、気圧が下がり始めると、ミクロレベルで組織液などが脈管から漏れ出てミクロの浮腫を形成し、脳浮腫を起こして頭痛になると考えられていて、体の余分な水を出す漢方薬を日頃から飲むことで、雨の日の頭痛になる頻度は少なくなっていきます。
梅雨が終わるまでの辛抱なんて、辛すぎます。痛み止めの服用で、症状がラクになればよいのですが、継続して服用していると、痛みに敏感になり、効果を感じられなくなってしまったり、食欲不振や胃の不快感になることもあるので、症状にあわせたオーダーメイド漢方薬をぜひお試しください。お待ちしております。